フランスパンのように細長いグランドテール島の南側、ヌメアを含む部分が南部州です。ヌメアから近くて、日帰りで訪れることも可能な範囲にワイルドな自然がたくさんあります。車、特に四輪駆動車がないといけないところが多いのですが、レンタカーを借りなくても、日帰りオプショナルツアーに参加すれば楽に行けます。
モンドール、プロニー(南西部)
夕日を受けて黄金色に染まる山
ザトウクジラの親子がやってくる湾
モンドール
ヌメアの東25kmにある標高772mの山。ヌメアの日の出はこの山の背から昇り、また、日没時にはこの山の山腹が赤い夕日を受けて黄金色に染まります。「モンドール」とは「金色の山」の意味。ふもとから湧き出るミネラル・ウォーターはニューカレドニアで「モンドール」という銘柄で売られています。岩肌を剥き出しにした山なので登山コースはないですが、ヤテ、ゴロ、プロニーやポールボワゼへ行く途中に泉に立ち寄って喉を潤すのもいいでしょう。泉から飲む水はもちろん無料。(
海沿いのホテル&レストラン、「バロン・ドール」に立ち寄って食事をとるのも楽しいです。名物はブイヤベース。
プロニー
ここの村はかつて採掘所として栄えていましたが、現在は数戸の家あるばかり。かつて日本人の移民も働いていたらしく、わずかに湧き出る温泉を利用した跡があります。周囲は起伏のある赤土の大地に囲まれ、青いプロニー湾とそこに浮かぶエメラルド色のカジ島の輝きは実に美しいです。尚、プロニー湾は、7月〜9月にザトウクジラの親子がやってくる場所としても有名です。
ヤテ、ゴロ、ポール・ポワゼ(南東部)
PORT BOISE, GORO, YATE
地元の人々に人気のゴロ、本島東海岸を見渡せるヤテ
ヤテ
ヌメアから山を越えて約80キロのところにある広大なヤテ湖を通りすぎて、丘を越えると見渡せる本島東海岸の風景は実に爽快。秘境的ム─ドを湛えた村落があちこちに見られる。野性味のある自然と出会いたい人には、おすすめの場所。ヤテ湖では最近、ブラックバス釣りにローカルの人が訪れますが、禁猟地区もあり、ボートも自分で用意しなければなりません。観光客がフィッシングを楽しむには、ヌメアで専門のツアー会社に相談してアレンジしてもらうほうがいいでしょう。
ナイアガラフォールズのホテル - サードアベニュー
ゴロ
かつて鉄鉱石を採掘し、積み出していた跡地がある。ゴロの滝は地元の子供たちや、ヌメアからドライブできた家族連れがよく遊んでいる場所。ジット・サンガブリエルで宿泊や食事ができます。
ポール・ボワゼ
グランドテール島のほぼ東端に位置する。最近できた「ジット・カヌア」で食事と宿泊ができます。
リビエール・ブルー州立公園
PARC PROVINCIAL DE LA RIVIERE BLEUE
自然のなかで安らぎを求める人々の楽園
15,900ヘクタールにおよぶ自然保護地区で、熱帯植物が繁茂し、朝夕には鳥の鳴き声が園内に響きわたる。ここは、野生化したカグーが数多く繁殖している。キャンプ地がいくつか設置されており、自然のなかで安らぎを求める人々や家族連れの絶好の場所となっています。
リビエール・ブルー(青い川)の名前の由来は公園内を流れる川が実際に青く見えることからきています。
行き方:ヌメアから州道2号線でヤテ方面に向かい、ヌメアより45km地点、ダム手前の、ラ・リビエール・ブルー州立公園の案内のあるところで左折する。3kmほどで公園入口の森林事務所につくので、ここへ立ち寄って入園手続きを行う。開園時間や料金などの詳しい情報は、こちらをどうぞ。
マドレーヌの滝・自然保護地区
CHUTE DE LA MADELEINE
ニューカレドニア特有の植物があふれる湿地帯
南部州にあるマドレーヌの滝の周辺は湿地帯で、ニューカレドニア特有の植物の宝庫。1990年に指定されたこの自然保護地区(面積約400ヘクタール)は、1998年からは車の車の乗り入れが制限されていて、入口近くの駐車場に車を駐車して入園します。 地区内のあちらこちらに、植物の名前を写真付きで説明するパネルが設置されています。
モン・コギ
MONT KOGHI
森林浴をしながらトレッキングが楽しめる
ヌメアから車で30分ほどで行けるモンコギ周辺には、熱帯性の植物が繁茂した海抜500mから1,000m (Mont Mone) ほどまでさまざまな地形に添って森林浴をしながらトレッキングができます。樹木性のシダやニューカレドニア特有の植物も多く見られ、自然愛好家なら興味深い発見ができるでしょう。森のなかには山小屋があって宿泊も可能。木の上に立てられたホテルはとても人気があります。自然にくわしいガイド付きでトレッキングコースに参加すれば、ニューカレドニアの違った一面をかいまみることができるでしょう。
幸福インナイアガラフォールズ
モン・ムー登山道
MONT MOU
鬱蒼とした森と苔に覆われた山
モン・ムーは、鬱蒼とした森と苔に覆われた標高1,220mの山で、登山口から3.2km、徒歩でおよそ3時間ほどで山頂につきます。途中、珍しい草花、樹木を観察し、遙かに広がる眺望を楽しみながら、のんびりと散策にまる1日費やすことも可能です。登山道の傍には、1944年に死んだマキシム・パイタの墓、第2次世界対戦中に墜落したアメリカ爆撃機の残骸等があって、休みがてら立ち寄ってみるのもいいでしょう。
行き方:ヌメアからトントゥータ方面へ向かう道の途中(ヌメアから34.5km、トントゥータから18.5kmの地点) にある、Col de Piroqueで右折して、Sanatoriumへむかう道路を2.4kmを進んだところの木橋のあるあたりが、登山口です。橋の近くに駐車場があります。
注意:水場は、登山口の先50mほど登った所に1ヵ所あるだけです。日中は日差しが強く、山頂に近づくほど灌木が多くなって、日陰がありませんので、早朝に出発することをお勧めします。
ブールパリ
BOULOUPARIS
ゴルフ、乗馬、宿泊が1箇所で楽しめる
トントゥータ国際空港から北へ約20kmのブールパリには、パイヨット・ド・ラ・ウェンギ(ゴルフ、乗馬、宿泊可)と、見学可能なニアウリエッセンスの工場(ディスティユリーJLD)があります。
ラ・フォア
LA FOA
ニューカレドニア本島の田舎の雰囲気を味わい方には絶好の場所
農業と歴史の町、ラ・フォアは、ヌメアから車で1時間半ほど。中央山脈のふもとに畑や牧場、果樹園が広がっています。町の入り口ではまず川にかかる古い鉄橋が目に入ります。1909年に建設されたマルゲリット橋で、およそ百年前から植民地開拓のために訪れたフランス人がこの橋を渡っていった歴史に思い至ります。早くから農業や牧畜業が盛んに行われ、ヌメアの朝市に並ぶ食の素材の多くがこのラ・フォアで生産されています。ラ・フォアはまた、ユニークな市政が行われていることでも有名で、観光促進に熱心なほか、毎年6月には短編映画祭も行われます。スポーツアクティビティーも豊富にあって、ニューカレドニア本島の田舎の雰囲気を味わい方には絶好の場所といえます。
ナイアガラの滝カナダ新アトラクション
電話番号 | |
ラ・フォア・ツーリスト・オフィス | 41.69.11 78.42.90 |
フォール・テレンバ 19世紀の刑務所・要塞 | |
プロンジェ・パシオン ラ・フォアのダイビング・サービス | 78.39.95 |
AERODROME DE OUA TOM スカイダイビング | 44.33.01 28.12.74 |
モン・ドニィー登山道
MONT DOGNY
まる1日間かけてじっくりと登るのに良い山
モン・ドニィー登山道は、かつては標高950mにあるキャンプ場を利用して、2日の行程で標高1019mの山頂に到るのが通常でした。しかし、現在は登山口にホテル・エヴァジオンがあるおかげで日帰りでも往復可能です。上りの道は起伏があり、鬱蒼とした森の中をジグザグに進みます。山道は割合険しく、長いので、始めはゆっくり登りながら、自分のリズムをつかみましょう。下山する時も、同じ山道を通ります。
行き方:ヌメアから1号線でフォアまで、まず110 kmの道を進みます。フォアを過ぎて、さらに6km進んだところで、右折してカナラ・サラメア方面行きの道に入り、分岐点まで来たら、右側のサラメア行きの道に入る。(周囲にはコーヒー畑が広がっている)サラメアを通過して、エヴァジオンというホテル・レストランの中に入り、ここに車を駐車させてもらえるよう許可をもらいましょう。このホテルのレストランは評判が高く、登山後にのんびり食事をとれば実に爽快です。
ホテルから伸びる小道を進みます。この辺りは、かつてコーヒー園でしたが、今は荒れ果てています。小道を200mほど歩くと(左には曲がらないこと)、門にぶつかるので、これを開けて入り(閉めるのも忘れずに)さらに歩き続けます。やげて右手に小川と滝つぼが見えてきて、その対岸に "Le trouFeuillet" (小道から80m) の標識があります。240mの所では右側(川側)に曲がらずにいて、以後右側に道を取る。さらに400mの所で農道が終わり、右側の小道を進むと川にぶつります。川を歩いて渡ると、坂道は急になり、標高250mほどか森のなかの本格的な登山道となります。
ファリノ
FARINO
のどかな田園地帯の一角にある名物レストランは一食の価値あり
ラ・フォアの先を山側にしばらく入った谷あいに位置するのどかな田園地帯がファリノ村。この村に流れる小川に面してレストラン「シェ・マミー CHEZ MAMMIE」がある。ヌメアからも車でやってくるファンが多い名物レストラン。野豚の煮込みが舌もとろけるくらいおいしい。
電話番号 | |
CHEZ MAMMIE | 88 23 50 |
フォール・テレンバ
FORT TEREMBA
地元の人々に人気のゴロ、本島東海岸を見渡せるヤテ
フランス人入植時代の19世紀後半に建造された城砦・刑務所・労役所の遺跡です。海を見晴らす丘の上に建てられた石造りの城壁がみどころです。ガイド付き案内(英仏語)を希望される場合には、あらかじめヌメア・南部州観光案内所で情報を入手して時間等を確認しておいてください。
開館時間: | 9:00〜16:00 |
閉館日: | 火曜日 |
入場料: | 250CFP / 子供(12才まで) 100CFP |
TEL: | 41.69.11 / 77.58.27 |
ブーライユ
BOURAIL
植民地時代の生活を偲ばせる博物館がある西海岸第2の町ブーライユ
ヌメアに次ぐ、ニュー・カレドニア第二の町がブーライユ。ここの特徴は、高原地帯に近いため、他の海岸沿いの町とは一味違った印象をあたえること。美しい渓谷もあれば、車で十数分もあれば行ける白砂のポエビーチもある。ロッシュ・ペルセは見晴らしのいい断崖で、展望台から時にはジュゴンが泳いでいるのが観察できる。サーフィンを目的に訪れる人も少なくない。
ブーライユ博物館 には、フランス入植時代の様子を知ることのできる品々が展示されている。
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